え?!もう秋なんですか?! | TURN UP THE VOLUME!!

え?!もう秋なんですか?!

実は私、超タイミング悪く夏風邪が悪化しまして、先週はずっと急性扁桃炎で入院... 毎朝6:30に採血+食事三食+夜9:30消灯と言う信じられない毎日をすごしていました...


やっとのことで久々復帰してみれば... はあ?!巷では「秋の気配」?!!いつの間にかショップのショウウインドウは長袖仕様、夜風も気持ち涼しくなったよう?


ふざけるな!ずっと待ってた私の夏!はドコへ?!水着美人とデートどころか、まだ見てもいないんですけど!


勝手に僕の夏を終わらせないでくれ!!


と、言うことで、ココもしばらく未更新でしたが、今日から猛ペースでカムバックしてみたいと思います...


まずはFLYING POSTMAN PRESS 最新号のコラム... 今回のテーマは"SWEET"でした...


天才ショコラティエが創る一粒の芸術あのリッチでハイセンスな甘さなんです…」


今回ご紹介する Singles は、あの小沢健二(vo. g.)小山田圭吾(g. cho. 現コーネリアス)が1989-1991年の間にフリッパーズギターとしてリリースした、わずか3枚のアルバムからのシングル・コレクション。しかし!この12曲を聴いて「うん、確かにスイート!」と捉えるだけでは、彼らの濃密な魅力を理解することができません

まず完全英詞の曲からして、当時としては極めて異例... それも発音は全然露骨にカタカナ調でブッ飛ばしですから さらに、ポップな曲調の裏でマニアックに絡むコード進行、シニカルで哲学的な歌詞は、「常にオーディエンスにとって挑戦的」で、それこそ「オルタナティブ」なものでした。また「暴力的」と言われるほどに多種多様なレコードを集めまくった二人は、自分たちが評価した音楽を実際の曲に引用/「仕込み」、フアンに「元歌探し」をさせながら、洋楽の紹介者としても機能してしまったのです。確信犯ですね、完全に

こうして20歳そこそこの若さで、日本のロックのあり方を覆してしまったフリッパーズ(当時はキラキラ・エイティーズでしたので、「パーフリ」とか呼ばれてました)の恐るべきセンスは、音楽以外の側面でも世代に多大な影響を及ぼし、最終的には「渋谷系」と言うカルチャー・ムーブメントまで生んでしまうのですが、彼らは自分たちのやりたい事を全うした後、多数のフォロァー達を嘲笑うかのように、とっとと解散してしまいます!この「やり逃げ」感覚も、また実に「パンキッシュ!」あの時代に流行った他のロックバンドよりも遥かにアナーキーでした。

しかし!何よりも、彼らの音楽は Oh, so sweet!! それは疲れた時に「パクッ」と一粒、口にする極上ショコラのように拒否できないほど中毒的... 心を溶かし、感動を与えてくれる、リッチでハイセンスな甘さなのですね。

夏の日差しも和らぎ始めた今日、寝坊した週末の朝にでも、是非ミルクたっぷりのcaféと一緒に堪能してみてください。


以上、視聴はこちらから: http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=389624


来月号のテーマは JOY (楽しい、心踊る、喜びの種のような)です。まあ、興味がある方はオタノシミにしといてください。


そろそろ我々TURN UPチームのレギュラーイベント WHAT'S YOUR DAMAGE?! も祝!リニューアル開店したエピカフェで久々復活予定です。