ドリームランド | TURN UP THE VOLUME!!

ドリームランド

早ぇなあ... 私が FLYING POSTMAN PRESS の原稿を書き始めてかれこれ1年ひらめき電球毎度「無理無理!間に合わない!!」などパニク爆弾りながらでしたが、過ぎてみれば、いろいろご紹介できました... 

今回のテーマも MAJIC... 相当悩んだんですが... こんな感じになりました。

AZTEC CAMERAは、音楽通なら誰でも知ってる=「ネオアコの王子様王冠1」なんて言いたいのですが... 今時「ネオアコ」なんてジャンルは、もう誰も知らないはてなマーク要は1980年代後半にTHE SMITHS等と共に「ギターポップ」を世界的に花咲かせたチューリップ赤代名詞的存在で、ちょっと前ならフリッパーズ・ギターとかTRASH CAN SINATRAS... 最近で言えばOCEANLANECARDIGANSなんかのサウンド的原点になっているグループです。

今回ご紹介するアルバムDREAMLANDのサウンドは、まさにタイトル通りに夢情景星空... そのアンビエントキラキラなオーラは、1993年のリリース当時、MERRY X’MAS MR LAWRENCETHE LAST EMPEROR等の作品で、超全盛期!世界中にその名を「ブリブリベル」響かせていたプロデューサー、あの坂本隆一教授とのコラボ技でもあります。

勿論作品全体の仕上がりもMAJICクラッカー... それこそ信じられない程の完成度なんですが...

ラテン、ジャズ、ソウルなどの要素も要所に香らせながらの、幻想的なギター・サウンド... その上に何処と無く浮かぶ柔らかいキーボード(教授自身が演奏してます)... ボーカルRODDY FRAMEのデリケートな歌声に見事調和した甘味なメロディー... そして、その全てをやさしく照らすような透明感溢れるアレンジメントは、イメージに例えてみれば、誰もいない夕暮れの遊園地観覧車で、ひっそりと廻るメリーゴーランド女の子...  

このアルバムの美しい音色は、都会の喧騒夜の街に疲れたあなたの心をおとぎヒツジ話の世界に導き、やわらかく癒してくれる魔法宝石ブルーとなることでしょう。


Aztec Camera
Dreamland